エアコンを使っていたら急に止まって、
なにか音がしたらまた再開した!という事はありませんか?
それはエアコンの調子が悪いのではなく、
「霜取り運転」です。
室外機に霜が付かないようにする機能ですが、
エアコンが一時的に止まって再開するので、
それが頻繁だと電気代などが気になりますね。
そこで今回は、エアコンの霜取り運転に掛かる電気代のことや
頻繁で気になる時の対策についてお話します。
エアコンの霜取りにかかる電気代は?
ところで、エアコンの霜取り運転って何のためにあるのでしょうか?
寒い時に暖房が何度か止まってしまうけどそんなに必要なの?・・・
霜取り運転はとても大切な機能です!
この機能が正常に運転しないと故障する原因になってしまいます。
霜取り運転とは
エアコンが部屋を暖かくするときは、
室外機の熱交換で暖かくした空気を部屋に運んで、
冷たい空気を外に出します。
そのとき、室外機はとても冷たくなっています。
そのため空気中の水蒸気が
室外機の熱交換器について結露になり、
凍って、「霜」となります。
この霜が付いたままだと、
室外機の空気を吸い込む力が悪くなって、
暖房の効きが悪くなります。
この状態が続くと故障の原因になることも!
そのために、室外機を温めて霜を取る必要があります。
その大事な霜取り運転!
その間の電気代って気になりますね。
そもそも、霜取り運転中の5分から15分は暖房運転は停止しています。
その間室温は下がります。
例えば26℃だった室温が24℃に下がるとして、
暖房が再開するときに、
元の室温(2℃)まで上げる場合の掛かる電気代を
おおよそで計算すると次のようになります。
条件
・エアコンの消費電力:600W
・電力量料金単価:27.0円/kwh
26℃の設定として、(1時間あたり600Whとします)
1時間の電気代は、600wh×27.0円/kwh=16.2円となります。
24℃から26℃にあげるときは
15%くらい電気代が上がるといわれます。
すると・・
600wh×(1+0.15)×27.0円/kwh=18.6円として、
1時間あたり18.6円-16.2円=2.4円電気代が上がることになります。
そして、霜取り運転中は300W位の消費電力が掛かるので、
300w×27.0円/kwh=8.1円で1回が15分の運転として8.1円÷4=2円となります。
霜取り運転が入るエアコンの1時間の電気代をおおよそで計算すると、
(16.2円-4円)+2.4円+2円=16.6円になります。
(霜取り運転中の15分は暖房運転中止で-4円にしています)
エアコンの霜取りは頻繁でいいの?頻度の目安
霜取り運転中の電気代と室温を上げるために掛かる電気代を考えると、
頻繁に運転となるとても気になりますね。
霜取り運転中の頻度は、定期的に行うものではなく
室外機に霜が付いた時に運転するので、
寒冷地などは他の地域に比べると頻回に運転することになります。
でも、価格が少し高めですが
寒冷地用のエアコンは
頻繁に運転しないタイプが使われていることが多いです。
では、寒冷地ではない一般のご家庭で霜取り運転の回数を
少なくするとしたら次の方法があります。
設定温度を低めにする
できるだけ25℃以下に設定して、外気温との差を少なくすることで
部屋も早く温まって、霜取りの回数も少なくなります。
フィルターの掃除をする
定期的にフィルターの掃除をして、暖房効果を高くすると
霜取り運転も少なくなります。
部屋の広さに合ったエアコンを取り付ける
部屋の広さに合わず小さめのエアコンを設置すると、
エアコンの効きが悪くなるので必要以上に設定温度を上げ下げすることになります。
冬場、必要以上に設定温度を高くすると霜取り運転も頻回になります。
この他にも【エネチャージシステム】という外気温度-15℃までは霜取り運転をしないエアコンも販売されています。
気になる霜取り運転時の音対策はこちら!

まとめ
霜取り運転の音も気になるし、
その電気代も少ないとはいえ回数や頻度によっては、
年間を通すと家計を預かる主婦としてはとても気になります!!
買い替えの時に【エネチャージシステム】などを検討できますが、
日頃からできる掃除や、
設定温度などのこまめな工夫は続けていきたいですね。
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