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    医療費控除の申請 交通費の書き方は?エクセルで作る?手書きでもいいの?

    確定申告の時になるとよく聞く医療費控除

    1年間の医療費が10万円以上かかった場合に申告すると
    還付が受けられたり翌年の住民税が軽減されたりする制度です。

    その医療費控除には通院にかかった交通費も含めることができます。

    でも、領収書が出る医療費と違って
    バスや電車代には明細がありませんよね。

    どうやって書けばいいの?まとめ方は?
    パソコンが無いから手書きでも大丈夫?

    ここではそんな、
    医療費控除の交通費の書き方・まとめ方についてご紹介します。

    目次

    医療費控除の申請時の交通費の書き方は?

    医療費控除の交通費は
    医療費の明細を作成するときに一緒にまとめましょう。

    書き方にこれという決まりは無いのですが、
    わかりやすい3つのまとめ方をご紹介します。

    「かかった運賃」をかかった日付で医療費と共にまとめていく

    一番単純でわかりやすいやり方です。

    医療費の明細をまとめる際、
    人ごとに医療機関別にまとめていきますよね。

    その日付ごとに
    ○○病院、診療費△△円、交通費●●円

    と医療費と共に記入していきます。

    日付、どの病院への交通費なのかが一目でわかりやすいです。
    間違いも起こりにくいので、この方法で書いていけばまず問題ないです。

    デメリットは、
    同じ医療機関への通院日数が多い場合は毎回記入するのが面倒かも?
    ということですね。

    その場合は次の方法がおすすめです。

    「かかった運賃×日数=合計金額」を各医療機関ごとにまとめていく

    医療費の明細は、各個人ごと、各医療機関ごとにまとめていきます。
    持病などがあり、同じ病院に何度も通院する場合は
    医療費の記入だけでも件数が多くなります。
    さらに毎回同じ額の交通費を記入していくのが少々面倒です。

    その場合は、医療機関ごとに診療費をまとめてしまい
    最後に
    「往復運賃400円×10日間、交通費合計4000円」
    という具合に、通院日数に応じてまとめて記入してもOKです。

    通った病院が何件もある場合は
    各病院への交通費ごとに同じようにまとめて書いていきます。

    記入の手間が大幅に省けるので、まとめる人数や病院数が多い場合は便利です。

    ただし、片道の場合と往復の場合が混在している、
    同じ日に2件の病院に行った場合などは
    単純に運賃を日付でかける訳ではなくなるので逆にややこしくなります。
    ケースによって使い分けてくださいね。

    交通費のみをまとめたものを別紙に作成する

    医療費と交通費を分けて管理したい場合は
    交通費のみを別紙でまとめて作成してもいいです。

    その場合、
    どの医療機関への交通費でいつの日付のものなのかがわかるように記入します。

    日付順に一件づつ書いてもいいですし
    医療機関ごとにまとめたものを順に書いてもいいです。

    個人的には、医療機関との関連性をわざわざ書くのが二度手間になるので
    上記2つのどちらかのやり方のほうが書きやすいとは思います。

    交通費だけでいくらかかっているのかがわかるので
    診察費、薬代とは別に交通費の金額を把握したい人向けの方法です。

    以上3つのやり方があります。

    各医療機関への交通費の合計額が正しくわかれば問題ないので
    自分がわかりやすい方法でまとめましょう。

    ちなみに、公共交通機関の場合領収書はでませんので
    運賃は自分でメモするなりしておき、
    明細表には自己申告で書いていきます。

    経路や区間は特に明記する必要はありません。
    実際にかかった運賃が記入してあれば大丈夫です。

    公共交通以外(タクシーなど)や遠方の場合は
    ケースによって認められるものとそうでないものがあります。
    認められるものについては同じようにまとめていきましょう。
    その場合、領収書は保管しておき、添付するのが確実です。

    タクシー代の範囲などについてはこちら

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    医療費控除の交通費の書き方はエクセルで作る?

    では、実際どのようにまとめていけばいいのでしょうか?

    大体の人が、
    表形式でまとめる=エクセルシートで管理すると便利
    ということで、自分で作成しているようです。

    エクセルなどの表計算ソフトで作成する場合は

    ・日付
    ・医療機関名
    ・診療内容
    ・医療費額
    ・保険等で補てんされた額
    ・治療を受けた人、(申請者との)続柄
    ・交通費

    がわかるように書いていきます。
    医療機関ごとに小計がわかるとより丁寧です。

    最後に総合計を出して終了という手順です。

    ですが、エクセルの作成は知識がないと難しいですし
    必須項目の記入が漏れていて確認が面倒になったりします。

    そこで、私自身毎年やっていてとてもおすすめな方法をご紹介。

    国税庁のホームページから、
    医療費集計フォームというエクセルシートをダウンロードして入力するだけ。

    手順はこちら。

    医療費集計フォームのダウンロード手順
    ①国税庁のホームページより「確定申告書等作成コーナー」をクリック。
    ②左サイドバーにある「入力フォームのダウンロード」より
    「医療費集計フォーム」をクリック。
    ③ダウンロード画面になるので、お使いの環境を確認してダウンロード。

    あらかじめ明細表が作られたエクセルシートがダウンロードできます。
    あとは、項目に沿って必要事項(金額や病院名など)を入力していけば
    勝手に計算まで済んでしまうという便利なものです。

    「支払った医療費、交通費」という項目があるので
    そこに交通費を書き込んでいきましょう。

    全ての入力が終われば印刷して明細書として提出できます。

    また「確定申告書等作成コーナー」への
    入力データの反映ができる仕組みになっているので
    いくら還付があるのかも自動で計算されるのですごく便利ですよ。

    自分で表なんて作れない!手書きも面倒でとてもできない!
    という場合はぜひ使ってみて下さい!!

    国税庁ホームページ

    ※「確定申告書等作成コーナー」
    確定申告や還付申請の申告書をあらかじめ家庭で作成できる国税庁のサイト。
    面倒な入力を済ませておくことで税務署で時間を取らずに済む。
    プリンターがあれば必要資料を全て作成して郵送での提出も可能。

    医療費控除の交通費は手書きでまとめても大丈夫?

    パソコン環境がない場合など、
    もちろん手書きでも問題ありません。

    「どの医療機関への交通費でいついくらかかったのか」

    これがしっかりわかるように書きましょう。

    全て手書きで作成する場合、
    各日付ごとに書くのはずいぶん手間だと思うので

    「○○病院、交通費△△円×10日分=△△△円」

    というように、病院ごとにまとめる方法が作りやすいと思います。

    医療費明細は表形式が一番まとめやすいので、
    横罫線の便せんなどをうまく利用するといいですよ。

    まとめ

    通院にかかる交通費。
    一回ごとの金額は微々たるものでも
    通院日数が重なると結構な額になります。

    せっかく医療費控除をしようと考えたのなら
    交通費もしっかりとまとめましょう。

    一度覚えてしまえば、手順は意外と単純です。
    きちんと申請して、しっかり還付を受け取りましょうね。

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